マイルCS 今年のメンバーの分析

1)ホウライアキコ 6カ月半ぶりで古馬初対戦、しかもG1だ。
さすがに甘くないだろう。南井師も「馬はなんぼか良くなって落ち着いてるけど・・・」と
控えめだ。ただ、展開の鍵を握っているのは間違いない。
ゲート自体はミッキーアイルよりも速く、
最内枠で包まれるのを嫌い、押して出て行くはず。
この馬の存在がペースを速めると見ている。

(2)エクセラントカーヴ
昨年の京成杯AHを4連勝で制した時のような勢いは感じない。
ムーア騎手だけが怖い。

(3)グランデッツァ 平田師は「前走の内容に不満が残る。
状態が良かっただけに」と振り返る。
レコード勝ちした都大路Sは決して絶好調ではなかったという。
つかみどころのない不気味さがあり、右回りに戻るのも良さそうだが、
印は回らなかった。

(4)サダムパテック この馬もつかみどころがないが、
2年前に制した時(1枠1番)と同じ内枠は歓迎だろう。
西園師によると、いつもはスタート直前にいったんゲートに
入れて後ろから出すという出遅れ対策をしていたが、
前走は「もう大丈夫だろう」と思ってやらなかったという。
その結果、立ち遅れてスローペースに泣いた。
今回はもちろん“秘策”を再びやる予定。とはいえ、よほど恵まれないと厳しいか。

(5)レッドアリオン 前走富士Sの上がり32秒8は、
今年東京を走った全馬の中で最速タイだ。しかも2馬身ほど出負けしており、
勝ちに等しい内容だった。橋口師も「アタマ(1着)を狙ってるよ。
『ひょっとしたら』という気持ちを持たせる馬」と野望を抱いている。
内枠からロスなく立ち回れれば上位に食い込める。

 (6)ダイワマッジョーレ 迷った末に最後の△を打った。
とにかく出来がいい。厩舎の誰もが口をそろえる。
甲斐助手は「前走の敗因が分からない」と首をかしげるが、
裏を返せばガラリ一変してもおかしくないということだ。

 (7)エキストラエンド 最近は「サボり癖解消」に重きを置いてきた。
「とぼけたところを解消するような調整をしてきた」と小滝助手。調教で意識的に気合をつけ、まじめに走る気を取り戻しつつある。角居厩舎の勝負仕上げは怖い。
ただ、同舞台のマイラーズCは完敗の印象で、
馬券圏内に食い込むにはやや物足りなさもある。

 (8)フィエロ 1年間の成長度ではNO・1だろう。
福永騎手は「安田記念は正直『まだ早い』と思ってた。秋で良くなってきたわ」と明かす。藤原英師の「若さでフィエロ、キャリアではトーセンラー」という言葉からも、
互角の評価がうかがえる。僕の中で本命を打つに至らなかったのは、
1つだけ引っ掛かる点があったから。
それは、まだ「この馬、強いわ」というパフォーマンスを見たことがないというところだ。もちろん、今回がそれになる可能性は十分にあるのだが・・・。

 (9)ワールドエース 好調なのは確かだが前走の敗因がハッキリしない。
池江師も「分からないから対処のしようがない。嫌な負け方だった」と首をかしげる。
前述のダイワマッジョーレと同じ状況だ。
両馬は毎日王冠組という共通点もあり、ともに直線で外を通って伸びなかった。
当時の東京はイン有利が顕著で、それが1つの要因として考えられる。
同舞台のマイラーズCでレコード勝ちした実績は見限れず、
良馬場確実となれば当然圏内だろう。

 (10)ロゴタイプ 美浦の報道陣が「沸いている」らしい。
G1・2勝の実力は怖いが、それでも近走が物足りない。印は回らなかった。

 (11)クラレント 右回りがどうなのか。
ポイントは1点に尽きる。昨年は本命候補の1頭だったが、
当日は12キロの馬体増もあり、本来のパフォーマンスができなかった。
どうも本調子にはなかったようだ。
同じ京都マイルでデイリー杯2歳Sを制しており、
この舞台が苦手とは決めつけられない。「今回は攻められた」と山手助手。
先行して最後まで気を抜かない堅実な走りはやはり侮れない。

 (12)ダノンシャーク 前走の富士Sはよもやの大敗となったが、結果的に先頭に立つのが早くてソラを使ってしまった。今回は先行策から中団待機に転じる。「カイ食いもモリモリで調教をやれている」と鍋島助手。昨年の3着馬で、今年の安田記念では不向きな不良馬場で4着に踏ん張った。その底力を見直すべきだろう。

 (13)トーセンラー 武豊騎手が「ベストパフォーマンス」と評した昨年のレースは、段違いの豪脚で差し切った。あれが再現できれば連覇は間違いないだろう。状態面に不安はなく、前走の京都大賞典を見ても衰えは感じない。大前提となる良馬場もかなった。文句なしの本命だ。

 (14)グランプリボス 一昨年の本命馬だ。昨年は出来落ちの感もあったが、今年はスプリンターズSからの直行で充実した状態だ。完調にほど遠かった安田記念で2着とあらためて地力を見せており、矢作師も「春とは比較にならない」と出来に自信を持つ。同舞台でも昨年のマイラーズCを勝っており、対抗に抜てきした。

 (15)ミッキーアイル 悩んだ末に無印とした。不安材料を見つけたというよりは、他に印を入れたい馬がいたのが理由だ。同じ京都でも1400メートルと1600メートルでは大きく違う。過去30回で逃げ切りが91年ダイタクヘリオス1頭だけという事実は重い。昨年もスワンSで逃走Vを決めた3歳馬コパノリチャードが4着に沈んだ。浜中騎手の「偶数枠が欲しい。なるべく駐立を短くしたい」という希望もかなわず、ゲートの懸念もつきまとう。

 (16)タガノグランパ ダービーと菊花賞で4着に食い込んだ実力は認める。ただ、3000メートルからの7ハロン短縮はやはり簡単ではない。追走に戸惑わないか心配だ。

 (17)サンレイレーザー 昨年は本調子でない中で6着まで追い上げた。今年は先行策を身につけての再挑戦。初騎乗の川田騎手も「パワーがあるタイプ」と評価していた。ただ、前走の毎日王冠2着は展開に助けられた面もあり、うのみにはしづらい。